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 香港政府が犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を立案する発端となった台湾での殺人事件をめぐり、別の罪に問われて香港で服役していた香港人の男が23日、刑期満了で出所した。男は被害者の遺族に謝罪したうえで、台湾当局に出頭する意向を示した。

 台湾当局は男を指名手配しており、台湾に到着次第、男を拘束する方針。

 台湾側は当初、香港政府に対して男の身柄の拘束を継続し香港側で訴追するよう要求。だが、香港政府は香港外で起きた事件については司法の管轄権が及ばないとの立場を変えず、台湾当局は男を台湾で訴追する方針に転じていた。

 男は昨年2月、旅行先の台湾で交際相手の香港人の女性(当時20)を殺害した疑いが持たれている。男は事件後、香港に逃げ帰ったが、香港と台湾の間には司法協力制度がないため、殺人事件での訴追を免れ、別件の資金洗浄罪で服役していた。(深圳=益満雄一郎)