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 竹と木を使い、輝く漆に彩られた、世界でただ一つの2人乗りタンデム自転車が完成した。製作したのは、大阪の弱視の男性の家族や友人たち。「妻と一緒に走り、レースにも出たい」という夢をかなえようと、力を結集した。

 自転車は、堺市堺区の自転車博物館サイクルセンターで12月18日まで、製作動画とともに公開されている。「竹と木で高速走行に耐えられるタンデムとは驚いた。漆が実に美しい」と同館の長谷部雅幸事務局長(68)は感嘆する。

 持ち主は大阪府豊中市の自営業、福場秀和さん(54)。人の顔が判別できない程度の目の障害がある。

 50代になって、タンデムでレースに挑戦するようになった。前後にサドルとペダルがついており、健常者が前席でハンドルを操縦すれば視覚障害者も走れる。

 「妻と乗れて、レースでも使えるタンデムがあれば」。昨春、練習パートナーを務める近所の自転車店主、出口隆二さん(65)に、夢を明かした。

 タンデムは重く、女性が前席で操縦するには不向きだ。なんとかできないか。出口さんは友人で大阪市住吉区の自転車職人、ジェルソン・アイザワ・ハラさん(41)に相談した。

■軽量化、レースに…

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