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 ローマ・カトリック教会のトップ、フランシスコ法王が23日に来日する。ローマ法王が24日に訪れる長崎、広島両市では厳重な警備態勢が敷かれる。一方、オフィシャルグッズの販売や、ミサのパブリックビューイング(PV)の準備も進んでいる。

 ローマ法王は24日、長崎市の爆心地公園、キリシタン弾圧の歴史を伝える「日本二十六聖人記念館」がある西坂公園を訪れ、長崎県営野球場ではミサを行う予定。県警は約2800人規模の警備態勢を敷く。毎年8月9日に首相も参加して開かれる平和祈念式典の約2・5倍の規模になる。法王が降り立つ長崎空港(同県大村市)から長崎市内の各地で交通規制をする。

 法王が24日夕に訪れる広島でも、平和記念公園周辺や県内の高速道路などの通行を規制。県警関係者によると、2千人規模で警備にあたるという。

 歓迎ムードも高まっている。カトリック中央協議会(東京都)は今回の来日に合わせ、「POPE FRANCIS IN JAPAN」のロゴが入ったマフラータオル、Tシャツ、マグカップなど11種類を作り、9月からインターネットで販売。長崎や東京の当日のミサ会場などでも売る。

 売り上げの一部は、日本カトリック司教協議会(東京都)を通じて、法王に献金され、法王の来日テーマになっている「すべてのいのちを守るため」という活動に使われる。

 日本カトリック司教協議会では、24日の長崎と25日の東京ドームでのミサを動画投稿サイト「YouTube」でライブ配信する予定だ。

 福岡市中央区のカトリック大名町教会でも、長崎と東京でのミサを同時中継するPVを開く。会場やインターネットでミサを見られない高齢の信徒らへの配慮という。PVは誰でも見ることができる。

 38年前に当時の法王が来日した際、長崎での式典に参加した深堀純(きよし)さん(77)=福岡市=は今回、PVを見る予定。「実際に行きたいが、会場ではセキュリティーチェックなどミサ前後に時間がかかり、体への負担が大きい」。カトリック福岡司教区広報室の平尾千衣子さん(42)は「PVではあるが、みんなで集うことが教会で大切な要素。ミサに参加する感覚になると思います」と語り、「38年前にはPVはなく、初めて。一般の方にもミサに触れる場をできるだけ設けたい」と話す。(横山輝、渋井玄人、伊藤繭莉)

【動画】38年ぶりに来日するローマ法王、どんな人?