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台風19号支援通信

 建物が浸水すると、細菌が繁殖しやすくなり、感染症のリスクが高まる。日本環境感染学会の理事長を務めた東北大の賀来満夫名誉教授は「清掃と乾燥が一番大事」と話し、屋内の汚れを落としてから乾燥させることが感染症予防につながるとする。

 清掃時には、室内のカビを吸い込まないよう、ドアや窓を開けて換気をする。清掃が不十分だと消毒の効果が得られないため、賀来さんは「泥などの汚れを取り除いてから消毒してほしい」と話す。ただ、アルコールは揮発するまでの間しか効果がない。希釈した次亜塩素酸ナトリウムや家庭用の塩素系漂白剤で拭く方が効果的だ。床下や庭などの屋外は、消毒の効果は低いという。

 賀来さんは▽汚れた家具などを片付ける時は、けがをしないよう長袖、長ズボンに厚手のゴム手袋やゴム長靴を使う▽すり傷程度でも傷口から細菌が入ると、命に関わる破傷風に感染する恐れがある。傷口は流水で洗い、消毒する。▽土ぼこりにも注意し、市販の使い捨てマスクなどをつける――などを助言する。

 ボランティアで被災地を訪れる人がインフルエンザなどの病気を持ち込む可能性もある。聖マリアンナ医科大学の国島広之教授は「体調が悪い人は行かない、無理をしないことが大事」と話す。

 詳細は「感染予防のための8カ条」(http://www.tohoku-icnet.ac/shinsai/images/pdf/yobou8.pdf別ウインドウで開きます)へ。(三上元)