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 韓国検察は24日、文在寅(ムンジェイン)大統領の側近、曺国(チョグク)前法相の妻、チョン・ギョンシム韓国東洋大教授を娘の進学やファンド投資などをめぐる不正の疑いで逮捕した。今後は曺氏の関与の有無が焦点になる。不正疑惑を抱える曺氏の法相任命を強行した文氏への批判が一層高まりそうだ。

 検察は、チョン氏を9月6日に娘の進学をめぐる私文書偽造の罪で在宅起訴した後に6回事情聴取し、10月21日に業務上横領や証拠偽造教唆など11件の容疑でソウル中央地裁に逮捕状を請求していた。地裁は「犯罪の容疑の相当部分が解明され、捜査結果に照らすと証拠隠滅の懸念もある」として逮捕を認めた。

 逮捕状に記載された容疑には、8月に検察の捜査が始まった後、チョン氏が財産管理人に指示して研究室や自宅のパソコンのデータを消去し、証拠隠滅をはかった容疑も含まれている。チョン氏側は容疑を全面否認しているとみられる。

 曺氏一家の不正疑惑捜査を率いる尹錫悦(ユンソクヨル)検事総長は、文政権を支える与党や支持勢力から「やり過ぎ」と激しい批判を受けていたが、潮目が変わる可能性がある。現在までに曺氏が関与した有力な証拠は得られていないとされ、曺氏は検察の事情聴取も受けていないが、最大野党の自由韓国党は「共犯である曺氏への捜査が行われる番だ」との論評を発表した。

 曺氏は9月9日、文氏によって法相に任命され「検察改革」の完成を掲げたが、10月14日に辞任した。(ソウル=武田肇)