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 野球の日本代表「侍ジャパン」が11月に出場する国際大会「プレミア12」では普段のプロ野球とは違うボールが使われる。規格に大きな違いはないが、宮崎での合宿中、国際大会用のものを使った投手陣の感想は「小さい」「曲がる」など様々だ。世界一をめざすにはボールへの対応もカギになる。

 「もう少し、慣れは必要だと思います」。合宿2日目の23日、ブルペンで投球練習をした山本(オ)は、国際使用球の感想を口にした。普段使っているものと比べると「握った感じ、少し小さく感じる。変化は少しつけやすい。違いはあるけど、難しくはない」と言う。

 今大会の使用球は日本のスポーツ用品メーカー「SSK」社製だ。同社は昨年7月、プレミア12を主催する世界野球ソフトボール連盟(WBSC)と公式試合球の独占契約を結んだ。同社によると、日本産の牛革、中国産の羊毛、スリランカ産の綿糸(縫い糸)で主に作られているという。

 プロ野球で使われる「ミズノ」の試合球と大きな違いはない。ただ指先が繊細な投手陣は、少しだけ対応が求められる。建山投手コーチによると「スライダーを投げる投手は変化する量が大きくなる」。長所は「打者から空振りを取りやすくなる」。

 一方で、投げた直後に曲がり始めるため、見極められやすい短所もある。スライダーを武器の一つとする今永(D)は「しっかり腕を振ることが大事。ボールに合わせると、弱い球になってしまう」と話した。

 今回、SSKとWBSCが結んだ契約期間は2020年まで。日本が開催国枠で出場が決まっている東京五輪でも、このボールが使われる予定だ。悲願の金メダルを狙うためには、多くの投手が国際使用球に慣れる必要がある。(井上翔太)