菅原経産相、無言で足早に去る 「文春砲」問う記者団に

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 菅原一秀経済産業相は24日午前、東京都内のホテルで石油業界との懇談会に出席した。同日発売の週刊文春が、菅原氏の秘書が選挙区内の有権者に香典などを渡し、公職選挙法が禁じる寄付行為に当たる可能性があると報じており、会合後に記者団が「香典を配っていたという報道があるが事実か」「自身の言葉で説明しないのか」と尋ねたが答えず、足早に去った。

 菅原氏は同日午前の経産省への登庁を見送った。また、同日開幕した東京モーターショーに出席予定だったが、牧原秀樹副大臣が出席した。

 菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、報道は承知しているとした上で「個別の事案については具体的な事実関係に即して判断されるべきもので、政府としては予断をもってお答えすることは差し控えたい。菅原大臣自身が必要な説明をされるべきだ」と話した。

 菅原氏は衆院東京9区選出で当選6回。無派閥で菅氏に近いことでも知られ、9月の内閣改造で初入閣した。

 公職選挙法では議員本人が弔問のため持参するものを除き、香典は寄付行為にあたるとして禁じている。野党は25日の衆院経済産業委員会で、菅原氏の疑惑を追及する構え。文春報道を受け、自民党内でも「事実であれば大臣の続投は厳しい」との声が上がり始めている。菅原氏の進退論に発展する可能性がある。

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