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 トランプ米大統領をめぐる「ウクライナ疑惑」について、米下院が弾劾(だんがい)調査を開始してから24日で1カ月がたった。トランプ氏は疑惑を全面的に否定する姿勢を変えていないが、政府高官からは疑惑を裏付けるような証言が相次いでいる。トランプ氏や与党・共和党からは、焦りの色も見え始めた。(ワシントン=土佐茂生)

共和党、立てこもりで調査妨害

 「入れろ! 入れろ!」

 23日、20人以上の共和党議員が集団で、米下院の委員会室に突入した。

 当時、室内では弾劾調査を進める3委員会が、ウクライナなどを担当するクーパー国防次官補代理から、事情聴取をしようとしていた。しかし、突入した議員たちは証言が非公開で行われることを批判し、「まるで旧ソ連のような調査が、米国で許されるべきではない」(スカリス下院議員)と主張。ピザやハンバーガーを注文してまで居座り、約5時間にわたって調査を妨害した。

 下院側は「証言のすりあわせを防ぐために非公開としている」と説明し、議事録も公開する予定という。また、調査には共和党の議員も参加している。それにもかかわらず、「実力行使」で調査を止めたのは、トランプ氏の危機感の表れだ。抗議に参加した議員の多くはトランプ氏と近い関係にある。メンバーの一人は米メディアに対し、前日にトランプ氏と会い、「強く出ろ」と指示されたことを明かした。

 ウクライナ疑惑の中心にあるのは、トランプ氏が7月25日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した際、バイデン前副大統領やその息子をめぐる疑惑を調べるよう、圧力をかけたという内容だ。民主党は、来年の大統領選に向けたライバルを追い落とすため、大統領権限を乱用して外国政府に介入を依頼したと判断。9月24日にペロシ下院議長が弾劾調査の開始を表明した。

高官から「見返り」証言相次ぐ

 民主党は、トランプ政権がウクライナへの軍事支援を一時凍結したのも、圧力の一環だったとみている。一方のトランプ氏は調査開始の翌日、ゼレンスキー氏との通話内容の概要を公表。調査開始を求めたことは記されていたが、「見返り」「軍事支援」という言葉がないため、「問題なし」と無罪を主張した。

 ところが、調査によってこの主…

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