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復興への知恵

渡辺直樹さん(51)=岡山県倉敷市職員

 台風19号の直後、長野市に派遣されました。避難所の小学校で見たのは昨年の岡山・真備と同じ、避難者でごった返す混乱の様子でした。大きな原因は「リーダー不在」にあるように感じました。

 昨夏、西日本豪雨3日目から避難所に派遣されましたが、どこも混乱の極み。行方が分からない人を捜す人から次々と声をかけられ、対応に忙殺されたことから名簿作りが始まりました。

 市は避難所運営にあたる職員を送り込むのに精いっぱいで、運営方法まで考える余裕はなかった。さらに運営者は日替わりで、ボランティアや支援物資をどうやってどのくらい受け入れるのかなど、前日に決まったことの引き継ぎがないことも。混乱が収まらず、3週間ほどたって「日替わりではダメ。全体を把握するリーダーが必要だ」という声が自然と上がりました。

 秩序を保つため、予定の周知や炊き出しルール作りは少しでも早くやった方がいい。応援の職員やボランティアへの指示、物資の管理や差配はリーダーが統括し、全体を見渡す。

 真備ではリーダー1人と副リーダー2人の態勢が基本でした。私はリーダーを少しやり、その後は約30カ所の避難所リーダーをとりまとめました。私は動き回るリーダーでしたが、今思えばあまり動かないほうがよかったかも。ここぞで的確な指示を出し、避難者を安心させることが肝要かと思います。(小沢邦男)

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