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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダが25日(日本時間26日)、カナダ・ケロウナで開幕する。24日(同25日)は本番のリンクで公式練習があり、今季のGP初戦となる羽生結弦(ANA)が調整した。報道陣との主なやりとりは以下の通り。

 ――調子よさそうだが。

 「良さそうに見えて頂けたならうれしいです。オータム・クラシックが終わって、これまで、試合のための練習を繰り返していたので。調整の仕方とかもちょっとずつ、なんというか、一発だけにかけるって感じではなくて、一つ一つかみしめるように調整をして来られたので。自分の中では良い調整をして来られているかなって感覚はあります」

 ――ショートプログラム(SP)の曲をかけた練習ではジャンプが好調だった。

 「すごくリズムも気持ちよく跳べていましたし、すごく安心できる材料にはなると思うので。あとは、これをうまく利用して、本番まで良いタイミングで跳べるようにしたいなって思っています」

 ――この試合の目的は。

 「えっと、とにかくノーミスしたいなって気持ちが強くあります。それはオータムクラシックから変わってはいないんですけれども、ただオータムの時みたいにがむしゃらにひたすらノーミスがしたいってわけではなくて。一つ一つのステップを踏みながら、最初のサルコーであったり、その後のスケーティングであったり、アクセルの入りであったりと、段階を踏んできれいなジャンプを跳べたらいいなっていう風に思った上で、ノーミスを目指したいって気持ちです」

 ――なぜがむしゃらから一つ一つというところへ気持ちが変わったのか。

 「まずは、1戦目のGPシリーズ(スケートアメリカ)を見て、やはりネーサン・チェン選手(米)の演技をすごく見ていて。今までは世界選手権(今年3月)で負けた時のネーサン選手の、強いっていうイメージとずっと戦っていたような感じで。彼本人と戦っているっていうよりも彼の幻想と自分がさらにエフェクトをかけた幻想みたいなものと戦っていた。すごい焦っている感じがあって。早く(4回転)ルッツも入れなきゃとか、早くジャンプの構成を上げなきゃって気持ちが強くあったんですけど、ちょっと和らいだというか落ち着いてきて。やっと自分の中で入ってきたなって感触が、この1週間の中であったので。それでちょっと落ち着けているのかなっていう風に思います」

 ――それは、なぜなんですか。

 「やっぱり彼が完璧な演技じゃなかったっていうのもあると思うんですけど。彼の演技を見ていて、自分はやっぱりこういうタイプじゃないから、やっぱり自分の演技をしなきゃいけないなって思ったのもあります。もちろん、彼にはない自分の武器もあると思うので、それをうまく使っていきたいなって」

 ――ネーサン・チェンの演技はどう見た。

 「まだ本気を出してないなって感覚はもちろんありますし。実際、僕ら他人が計算しうる、計算できる得点はものすごく高いものがあると思います。自分が戦ってきた幻想みたいなものとほぼ変わらないくらいの点数を出すんだろうなって思うんですけど。自分の現段階としては、とにかくこのGPシリーズを通してファイナルまでしっかり行きたい。ファイナルが終わって全日本もしっかり戦いたいって気持ちが強くあるので。1年前、2年前との反省もあるので、しっかり地に足つけて、何がベストで、何がメリットなのかを計算しながら、落ち着いてできたらいいなって思っています」

 ――オータム・クラシック後は4回転ルッツや4回転アクセルの練習はおさえていたのか。

 「アクセルは練習しようと思ったんですけど、自分がサブのスケート靴を調整しないといけないっていうのもあって、あんまり時間がとれなかったです。あとは、フリーのブラッシュアップをちょっとしたりとか、そういうことに時間を割くことがあったので。そこまでアクセルの練習とルッツの練習はできていないかなと思います」

 ――氷の感触、4回転ループの感触は。

 「徐々につかめてくると思うので。それは、エッジ系ジャンプは特にですけど、相性があるので、しっかり氷にいろいろ聞いてみながら、エッジとどういう風にコネクトするのが一番いいのか、方法を探しながら、時間をかけてやっていきたいと思います」

 ――ルッツじゃなくてループでいくのか。

 「とりあえず今回ルッツを入れる予定はないです。とにかく、一番大事なのは、ルッツを入れるとかそういうのじゃなくて、ファイナルに行きたい。で、このスケートカナダで勝ちたいっていうのが強いです」(構成・大西史恭