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 寒ブリで有名な富山県氷見市で、ブリ皮を加工した名刺入れや財布が誕生した。学生時代から魚の皮を使った小物を作り続ける同市地域おこし協力隊員の男性が、商品化を目指してブランドを立ち上げ、クラウドファンディング(CF)で寄付を募っている。成長すると名前が変わる出世魚のブリを使った一品。持てば出世を後押ししてくれるかも。

 「氷見と言えばブリ。最初の商品はブリと決めていた」。同市地域おこし協力隊員の野口朋寿さん(26)は昨年4月の着任以降、魚の皮「フィッシュレザー」でスリッパや缶バッジなどを作るワークショップを行いながら、商品として売れるアイテムを試行錯誤。1年がかりで外装にブリ皮を使った名刺入れと財布、キーホルダーを作った。

 ブリの皮は近所の魚屋から譲り受ける。約1カ月かけて一人で漂白し、なめして染色する。手間ひまかけた皮の柔らかさ。ブリ特有のうろこの細かさが生み出す手触り。高級感の漂う落ち着いた色合い。「魚を使ってるという話題性だけにならないように、品質にもこだわった」

 名刺入れと財布の仕上げは専門の業者に任せるが、キーホルダーは自ら加工する。色はそれぞれ、グリーン、ネイビー、ワインレッド、オレンジの4種類がある。

 ブランド名は「tototo」。「魚と共存し、より豊かな未来を創る」との思いを込めた「魚々(とと)と」をアルファベットにした。「多くの人に身につけてもらって、氷見をアピールするブランドになれば」と野口さんは期待する。

 インターネット販売の準備や製造にかかる費用計120万円を賄うため、11月22日までCF(https://readyfor.jp/projects/tototo別ウインドウで開きます)で寄付を募っている。野口さんは「これをスタートに、3年間の隊員の任期中に収益を上げられるようにしたい」と話している。(竹田和博)