【いきもの目線】アムールヒョウ@神戸市立王子動物園=2019年10月8日、竹谷俊之撮影
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360度動画「いきもの目線」

 世界で最も絶滅に近いとされるネコ科動物のアムールヒョウ。スラッとした黄褐色の体に黒い斑紋が美しい。国内の動物園でも希少なヒョウの子どもが今夏、神戸市立王子動物園(神戸市)で3頭生まれた。秋晴れの10月上旬、元気にすくすく育っている様子を360度カメラで撮影した。

 三つ子たちは、7月29日生まれのオス1頭、メス2頭。飼育展示場の足慣らしのために設けられた柵内にカメラを設置した。物珍しさに近づいてくれるのを期待していたが、ほとんど目もくれず、走り回ったり、じゃれ合ったり……。逆にフェンスをよじ登って飼育員たちをハラハラさせていた。

 副園長の花木久実子さんによると、母親が初産で一度に3頭生まれたことで手いっぱいになり、人工哺育で育てているという。生まれた時の体重は500~600グラムで、撮影時は約5キロだった。花木さんに抱っこした時の感触を聞いてみると「同じネコ科のライオンやジャガーの子どもは筋肉質だが、ヒョウの子どもは体が柔らかく、しなやかです」。元気な三つ子たちの一般公開は11月7日(木)に予定されている。

【動画】アムールヒョウのメイキング動画=竹谷俊之撮影

 アムールヒョウは、極東ロシアのアムール川流域の森林に生息。爪は鋭く、木登りがうまい。斑紋は保護色で、茂みの中や木の上で隠れるのに適した模様という。毛皮目的の乱獲や環境破壊により個体数が激減。野生では100頭余りしかいないといい、国際自然保護連合(IUCN)レッドリストで近絶滅種(CR)に指定されている。(竹谷俊之)