岐阜)即位の儀式で使った笏 岐阜・高山の神社が制作
山下周平
天皇陛下が即位し、一世一代の儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」を終えた。即位に関わる一連の儀式で使われた「笏(しゃく)」は岐阜県高山市の飛驒一宮水無神社が制作し、上納したものだった。平安時代から、受け継がれてきた伝統は、令和にも引き継がれた。
笏は、儀式の参加者が手に持つ長さ40センチほどの細長い板状の道具。水無神社は近くにある霊山「位山」を「奥宮」として、その山のイチイの木で笏をつくり、平安時代の頃から皇室に届けてきたとされている。美しい木目を生かした笏は高く評価されてきたという。
明治以降も代替わりの度、笏を納めてきた。上皇陛下が生前退位の意向を示された2016年以降、樹齢300年近いイチイの大木3本を切り倒し、準備してきたという。
今年1月、宮内庁から正式に…