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 中国のオオサンショウウオに新種を見つけたと、英国や中国などの研究チームが発表した。これまではチュウゴクオオサンショウウオは1種とされていたが、前世紀初頭に採集された古い標本なども加えて研究し、遺伝的に異なる3種に分かれるとする論文が専門誌Ecology & Evolution (https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ece3.5257別ウインドウで開きます)に掲載された。日本のオオサンショウウオの分類学的な位置は変わらない。

 今回の研究では、20世紀の1922年までに得られた5標本と92年に採集された12標本からミトコンドリアDNAを抽出。形態的な特徴や分布域なども検討に加えて解析した。

 中国のオオサンショウウオは高級食材などとして取引されるため、捕獲によって激減しており、国際自然保護連合はレッドデータブックで最も絶滅が危ぶまれる種に指定している。養殖も盛んで、自然分布の範囲を越えて運ばれ、飼育されることもある。チームが過去の標本に注目したのは、最近の個体移動による影響を避けるためだ。

 新たな種として位置づけられたものは、中国南部の珠江流域などに分布する。2メートル近くにまで成長し、これがおそらく現生で最大の両生類とみられる。安徽省の黄山付近で採集されたものも新種の可能性が高いが、標本の不足などからこの論文ではきちんとした新種記載には至っていない。これらを除く狭義のチュウゴクサンショウウオは、揚子江上流部や四川省付近のみに分布することになる。

 チームを率いたロンドン動物学…

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