写真・図版

  • 写真・図版
  • 写真・図版
[PR]

シンギュラリティーにっぽん

 膨大なデータの源泉として「街」に注目が集まってきた。問題になるのが、街で得られるデータの扱いだ。企業が自由に使っていいのか、自治体が管理するのか? 論争が起きたカナダ・トロント市を、日本は「対岸の火事」として見られるのだろうか。(宮地ゆう=トロント、大津智義)

シンギュラリティー:人工知能(AI)が人間を超えるまで技術が進むタイミング。社会が加速度的な変化を遂げることを指すこともある。変化に伴って「見えないルーラー(支配者)」も世界に現れ始めている。

企業主導の街は「宝の山」

 周囲の街並みからはやや浮き立つように、白を基調とした真新しい住宅が規則正しく並ぶ。三角屋根に取り付けられた太陽光パネルが、照りつける日差しを反射する。公園では子どもたちの遊び声が響き、そばで親同士が談笑していた。

 パナソニックが中心になって神奈川県藤沢市にあった同社工場跡地につくりあげている「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン(SST)」だ。東京ドーム4個分の広さの土地では5年前から入居が始まり、約560世帯1800人以上が暮らしている。分譲価格は周辺よりも2割以上高いという。そのブランドを支えているのが、先端技術を生かした「暮らしやすさ」だ。

 公園の防犯カメラの映像はリアルタイムで自宅テレビとつながっていて、子どもたちを見守れる。各戸の電気の使い方は、どの部屋でどんな機器をどれくらい使ったのかまで分析。届くリポートを省エネに活用できる。

 そのようにして得られるさまざまな個人データは、住民の同意を得た上でSSTの運営会社に集まる。企業からみれば、新商品やサービスを開発する「宝の山」だ。電気のデータなら、住民が家にいるかいないかがたちどころに分かるため、見守りサービスにつなげることも考えられる。

 しかし、運営会社のトップ、荒…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら