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 「史上最悪のテロ組織」とされる過激派組織「イスラム国」(IS)を率いたバグダディ容疑者が、米軍特殊部隊の作戦で死亡したとトランプ米大統領が27日、発表した。トランプ氏は、「バグダディの死は、米国の容赦ない追跡の結果だ」と成果を誇った。ただ、混乱が続くシリアでは掃討作戦の圧力が弱まり、IS復活の兆しがある。インターネットで世界に拡散した過激思想は、共鳴者を新たなテロに駆り立て続けている。

 「(バグダディ容疑者は)トンネルを、犬のように泣き叫びながら逃げた。どのように死んだか見て欲しい。彼は英雄ではなかった。臆病者のように死んだ」。トランプ氏は27日朝、ホワイトハウスで米軍の旗を後ろに並べて胸を張った。

 トランプ氏によると、米軍による作戦はシリア北西部の複合住居施設で行われ、約2時間で作戦を終えたという。自爆ベストを起動したバグダディ容疑者は3人の子どもを巻き込んだが、その他に住居にいた11人の子どもは救い出し、米軍に死者は出なかったという。

 米メディアによると、作戦が行われたのは、シリアのアサド政権と対立する反体制派の拠点があるシリア北西部のイドリブ県。27日の早朝に、ヘリコプターや飛行機、地上軍を用いた攻撃が行われたという。イラクの国営テレビは、夜間の爆発や、地面に残った穴など、作戦に関連するという映像を放送した。

 現在、米軍はシリア北部から撤退を進めている。ISの「国家樹立宣言」やテロの悪化を受けて、米国主導の「有志連合」による掃討作戦は2014年から開始された。周辺諸国のほか、クルド人武装組織「人民防衛隊」(YPG)などの協力を得て、ISが支配していた地域を次第に取り返し、17年にはISが「首都」と称したシリア北部ラッカを制圧した。

 こうした状況を受け、トランプ…

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