拡大する写真・図版 「50年目の卒業式」に集まり、記念撮影する1968年度の神戸大卒業生=2019年10月27日午後2時10分、神戸市灘区

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 大学紛争で1968年度の卒業式が中止になった神戸大学(神戸市灘区)で、当時の卒業生たちが「50年目の卒業式」と銘打った同窓会を27日、同大学の六甲台講堂で開いた。武田広学長が、参加した8学部172人を前に、当時の学長の祝辞を読み上げた。

 神戸大の資料によると、68年12月、寮生が大学本部事務局を占拠・封鎖したのをきっかけに運動が激化。69年にキャンパスの本館も封鎖され、卒業試験や卒業式は相次いで中止された。

 今回の卒業式を主催した実行委員会の共同代表で元三菱倉庫社長の番尚志さん(73)=千葉市=によると、この学年は全学的な同窓会組織がなく、同窓会も開かれなかった。卒業50年を迎えるのを機に「幻の卒業式を実現しよう」という声が同窓生からあがり、開催につながった。1400人を超える卒業生から1千人以上の連絡先を探し出したという。

 「私は諸君におわびの言葉を述べなければならない」。当時の戸田義郎・学長事務取扱は、謝罪を込めた手書きの祝辞を残していた。「大学生活の最終期において持たれた経験は強烈であり(中略)、その中からえた教訓は実に貴重であった」。武田学長が代読すると、会場から拍手が起きた。

 実行委員の長谷川淳朗さん(72)=大阪府茨木市=は「同じ時期に同じ経験をした仲間。50年たっても一瞬で昔に戻れる」と話した。(青瀬健)

当時の戸田義郎・学長事務取扱の「祝辞」全文

 学士試験合格証書を授与された…

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