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 国内外で活躍してきた京都市交響楽団常任指揮者の広上淳一さん(61)が鳥取県倉吉市の倉吉未来中心で27日、県内の吹奏楽部の中学生たちに熱のこもった指導をした。曲は、シベリウス作曲の交響詩「フィンランディア」。県文化振興財団が主催する次世代育成事業の一環として開かれた音楽クリニックで、県中部の8中学校から2年生を中心に約40人が参加した。

 「大きい音で、たっぷり歌いなさい」「音を一つ一つ、つかまえる感じ」。広上さんが繰り返し語りかけたのは、恐る恐る空気を読んで音を出すのではなく、明確な音をストレートに出すこと。演奏はみるみる変わり、アルトサクソフォンの倉吉市立河北中2年竹中愛香さんは「『空気は読まない』『音の出る初めの瞬間が一番美しくてエネルギッシュ』という言葉が心に残った」、テューバの同市立久米中2年山根帆乃夏さんは「みんなめっちゃ上手になった。強弱もはっきりつけて、速いリズムも食いつけるようになった」。

 広上さんは指導後、「子どもたちには無限大のポテンシャルがある。自由に、もっと楽しく、大きい音で吹いていいんだ、理由なく一歩下がる必要はない、ということを伝えたかった」と話した。(斉藤智子)