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 10月公開された映画「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」は、作家ヒキタクニオさん(58)が不妊治療の実体験をつづった小説が原作です。長女を授かるまでの約5年間、取り組んだ妊活や不妊治療について、ヒキタさんに聞きました。

拡大する写真・図版作家のヒキタクニオさん

 ヒキタさんが妊活を始めたのは2006年。45歳の時だった。妻は10歳下。「ヒキタさんの子どもの顔が見てみたい」という妻の一言で子作りを決心し、妊活と不妊治療は始まった。

 妊活を始めてすぐ、周囲に言おうと決めた。最初に取り組んだ「タイミング法」は仕事や夜の会合などの時間調整が必要で、公言した方がスムーズに妊活を進められるからだ。恥ずかしさにも慣れると感じた。当時は公言している人はいなかったため、「よく話しますね」と言われることもあった。

 本格的な治療が始まると、「女性はこんな目に遭わされるのか」と驚いたという。不妊の原因は加齢による精子の運動率の低下とみられた。だが、様々な検査や人工授精、流産による手術など、治療を続ける妻への負担が大きい。そのことに心を痛めた。

 「女の人は何十倍も大変で、何十倍も痛くて、何十倍も恥ずかしくて、何十倍も精神的にこたえる。だから、僕の恥ずかしいくらいは、笑い飛ばさないとだめだ。笑ってしまえ」。そう考え、体験を伝えようと筆をとった。

 大半は保険適用がなく費用がかさむのも、精神的なプレッシャーになるという。「子どもができたらどんなにおもしろいかがわからない状況で、お金と時間をかけて、精神的に疲労し続けるのは本当に大変です」。ヒキタさん夫妻の場合、約217万円の治療費がかかった。

 不妊治療を通して、不仲になる…

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