大久保貴裕、編集委員・国分高史
衆院憲法審査会のメンバーが9月に視察に訪れたのは、すでに63回の改憲を行っているドイツなど欧州4カ国だった。一度も憲法改正をしたことがない日本は世界的に見て遅れているのか、そもそも回数を比べる意味があるのか。同行した記者が考えてみた。(大久保貴裕、編集委員・国分高史)
ドイツで3月、日本の憲法にあたる「基本法」が改正され、翌月施行された。1949年5月の旧西独時代に制定されてから、これで63回目となる。
この改正は、教育へのデジタル技術の活用を進めるため、連邦(中央政府)から各州への財政支援を可能にする内容だ。昨年5月に連邦政府が草案を閣議決定してから、日本の衆院にあたる連邦議会と州代表で構成する連邦参議院での審議を通じて修正された。
連邦政府関係者との意見交換の際、新藤義孝・与党筆頭幹事(自民)は「たった11カ月でできたのか。日本は72年もかかっているのに」と漏らした。
安倍晋三首相のもとで憲法改正…
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