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 8年半前、襲い来る津波から逃れるため高台に避難した。福島県相馬市の花澤三保子さん(61)は、そこで命が助かった。今月25日、台風21号による大雨の中、花澤さんは再び同じ高台を目指していた。足が不自由な長男の正智さん(38)を連れて。

 花澤さんは福岡県出身。東京で出会った夫と約40年前から相馬市の海沿いで暮らし始め、二人の息子に恵まれた。15年ほど前に夫が病気で亡くなった後も、市内のホテルで働きながら1人で子どもを育てていたという。

 その生活を一変させたのが、2011年3月の東日本大震災だった。高さ9メートルを超える津波が相馬市を襲い、この時も職場のホテルがある高台に逃げた。自宅は津波にのみ込まれたが命は助かった。しばらく実家のある福岡県に身を寄せたが、「相馬には夫の墓があるから」と戻ってきた。震災から2年後、被災者向けの市営団地が完成すると、木造2階の戸建てに正智さんと一緒に住み始めた。

 昨年1月には、福岡県糸島市で小学校の同級生による還暦祝いのパーティーがあった。花澤さんは参加できなかったが、寄せた手紙が会場で読み上げられた。

 「私は今、福島県相馬市に住ん…

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