拡大する写真・図版「サバイバル・コンドー」では、外部からの侵入者をモニターで常時監視し、銃で重武装した警備員が警戒する=10月24日、米カンザス州中部、青山直篤撮影

[PR]

経世彩民 青山直篤の目

 オズの魔法使いの舞台、米カンザス州は大草原だ。そのただなかに、告げられた住所はあった。銃で武装した守衛から身元確認を受けると、ラリー・ホール氏(62)が出迎えてくれた。入り口は防空壕(ごう)のようだ。

 ホール氏はここ「サバイバル・コンドー」の開発者だ。コンドーとは分譲マンションの意味だが、普通のマンションとはちがう。核戦争や大災害のような「世界の終わり」がやってきたとき、生き残るためのシェルターだ。

拡大する写真・図版「サバイバル・コンドー」の外観。入る前に厳重なチェックを受ける=10月24日、米カンザス州中部、青山直篤撮影

 地下15階、深さは60メートル。もともとは大陸間弾道ミサイルを格納する竪穴だった。冷戦が終わり、米政府から近くの農家に払い下げられた竪穴をホール氏が2008年に買い、何年もかけて改造した。

 顧客のターゲットは富裕層だ。分譲しているのは12のユニットで、75人まで収容できる。単価は150万ドル(1億6千万円)~500万ドルほどで、毎月の維持費もユニット当たり数十万円かかる。買うのは「たたき上げの大金持ち」ばかりだという。

経済という言葉の語源「経世済民」には「世をおさめ、民をすくう」という意味があります。原則、毎週火曜朝に配信するコラム「経世彩民」では、記者が日々の取材を経て思うこと、伝えたいことを色とりどりの視点でつづっていきます。

 最近、複数のユニットを持っていた億万長者が「世界の終わり」を見ることなく亡くなったため、いまは未分譲の物件もある。顧客の関心は高く、ホール氏は「買い手が決まるのにそう時間はかからないだろう」とみる。

「ヘリも撃ち落とせる」武器庫の目的は…

 コンドーの中は、まるでSFだ…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/12まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら