日本人として初めて国連難民高等弁務官に就任し、難民問題などに力を尽くしてきた緒方貞子さんが亡くなった。現場にこだわった姿勢と情熱は後に続く人たちに影響を与えた。

 緒方さんが率いた国連難民高等弁務官事務所(UNHCR、本部スイス・ジュネーブ)は、世界で増え続ける難民への支援が主な役割で、人命を救うという意味で最も重要な国連機関の一つだ。UNHCRは緒方さんの任期中、各国や他の国際機関と協力し、難民の発生防止や帰還の環境を整えるといった政治的な領域で仕事の幅を広げた。

 現在、国連難民高等弁務官を務めるイタリア出身のフィリッポ・グランディ氏は緒方さんが高等弁務官だった当時に特別補佐官、官房長として仕えた。緒方さんの一挙手一投足を見て学んだといわれる。緒方さんを「恩師、友人、そして先任者」と呼び、高等弁務官に就任後も来日時に面会していた。

 緒方さんは国際機関で働く日本人にも多大な影響を与えた。現在、国連で日本人トップの事務次長(軍縮担当)を務める中満泉さんもその一人だ。

 中満さんは1989年に国連入…

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