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 3年ぶりに開かれた瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)。瀬戸内海の島々に展示されたアート作品を楽しむイベントは、地域を盛り上げる成功例とされ、海外からも足を運ぶ。ボランティアやスタッフとして参加する外国人も目立つようになり、さらに訪日外国人客を呼び込む好循環を生んでいる。

 高松港(高松市)から約4キロ北に浮かぶ女木島(めぎじま)。その一角にある改装した空き家に5月、アルゼンチン人芸術家の作品が設けられていた。玄関で受け付けの仕事をしていたのが、シンガポールから来たアン・チェー・ブンさん(45)だった。英語と中国語、簡単な日本語を使い分けて訪れた人を誘導していた。「こえび隊」と呼ぶボランティアの一員だ。毎朝7時に高松港で打ち合わせをした後、日替わりで別の島へフェリーで向かう。

 シンガポールの金融機関で働いていたが、2016年の観光で訪れた瀬戸芸に魅了されたという。専用サイトでこえび隊の募集を知り、今回は会社を辞めて来日した。「瀬戸内の島々は平和的でゆったりしたペースでいられるところが気に入った。さまざまな島に行けるのもおもしろい」

 3年ごとに開かれる瀬戸芸は今年で4回目。春・夏・秋の3期間に分かれ、計約3カ月におよぶ。来場者は約118万人となり、前回16年に比べ1割増えた。アンケートをもとにした推計によると、来場者に占める外国人の割合は春・夏とも2割を超え、前回を上回った。

 訪日客の伸びを支えているのが、外国人ボランティアらだ。春はこえび隊に参加したのべ2204人のうち3割が、夏はのべ2136人のうち4割が外国人だった。アート制作の手伝いから作品案内まで、いろんな仕事を担う。こえび隊を運営するNPO法人「瀬戸内こえびネットワーク」の担当者は「海外から来るボランティアは熱心で、何カ国語も話せる人が多い。お客も自国の言葉で話せると安心する」。日本人は週末だけといった短期の参加が多いものの、外国人は1カ月ほど滞在するケースもあり、イベント運営の貴重な人材だ。

 台湾の美術館で働いていた沈怡…

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