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 静岡県伊東市が市内の会社経営者や幹部を対象にビジネススクールを開いている。テーマは「人材が集まる経営」。地方の人口減少は、しばしば「働く場がないからだ」といわれる。だが、人手不足が地方でも深刻化する今も、状況に変化はない。実は「働き場所として魅力のある企業が少ない」ことが原因ではないのか――。そんな問題意識から始まった。

 10月に市役所であった入塾式には小野達也市長も出席。「人手不足を乗り越えて皆さんの会社が成長することが、伊東を活性化させる」と述べ、期待の大きさをうかがわせた。スクールは、「人を大切にする経営学会」会長の坂本光司・元法政大大学院教授を塾長に、坂本さんが提唱する社員やその家族、顧客や地域、株主などの幸せを目指す「5方良し」の経営を学ぶ。来年3月まで計6回、半日から1日の講義や討論などがあり、宿題も出される。仕事の片手間にするには少々きつい講座だ。

 中心は事例研究。社員らを大切にしながら業績を伸ばしている全国の中小企業の経営手法や理念を調べたり、訪問して聞き取りしたりする。それらの会社は入社希望者が多かったり、離職者が少なかったりするという。そんな経営をヒントに、自分の会社をどう変えていけばいいのかを考え、最終回に発表する。

 スクールの前身は、市が設置し…

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