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 人命優先の理念を携え、支援対象を広げた緒方貞子さん。彼女が向き合った故郷を追われる人々はその後も増え続け、世界で年に約7千万人にまで膨らんでいる。各地で戦禍は絶えず、深刻さは増すばかりだ。

 現在の国連難民高等弁務官であるイタリア出身のフィリッポ・グランディ氏は、高等弁務官時代の緒方さんを側近として支え、師と仰ぐ。29日発表した声明で、緒方さんについて「戦争や民族浄化、ジェノサイド(集団殺害)に打ちのめされた何百万の難民の人生を変えた。地政学的状況が急速に変わる中、人道的活動を再定義した」と述べた。

国内避難民の支援決断

 緒方さんが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を率いた1991年からの約10年は、東西冷戦の終結で、国家間の力のバランスが崩れ、異なる人種、民族の間の対立が表面化した時代だ。イラク、旧ユーゴスラビア、ルワンダなどで人々が家を追われ、緒方さんは数々の現場を回った。

 高等弁務官就任から間もなく、…

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