広島)漫画「キセキのヒロシマ」仏語版を 支援呼びかけ
東谷晃平
被爆後の広島で懸命に生き抜いた女性を描いた「キセキのヒロシマ」という漫画がある。原作者の多田多延子(たえこ)さん(51)が自費出版し、2016年には英語版も出した。次はフランス語での出版を目指し、クラウドファンディング(CF)で支援を呼びかけている。
漫画の主人公は多田さんの曽祖母、巴(ともえ)さん。巴さんは56歳で迎えた原爆投下の日、娘で多田さんの祖母にあたるアキコさんを失った。後に残った当時5歳の女の子と1歳の男の子を巴さんが育てた。多田さんの母と叔父になる人たちだ。
漫画の舞台は、復興に向かう広島。困難に直面する巴さんが、焦土に咲くカンナの花に勇気づけられ、周囲の人たちと助け合いながら2人の孫を育てていく。
巴さんのひ孫にあたる多田さ…