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患者を生きる・眠る「読者編」(8)

 「遺族のうつ」には、多くの反響がありました。

 ●涙がまんせず前向きに

 20代のとき、最愛の父が肝臓がんで入院し、1カ月で亡くなりました。56歳でした。本人にもがんを知らせていない時代。急に亡くなり、「パパっ子」だった私はショックを受けました。その後、躁鬱(そううつ)病と診断され、治療を受けてきました。

 いまでも父の命日が近くなると、涙が出ます。13年前に母も亡くなり、電車内や百貨店で母の面影に似たおばあちゃんを見かけると自然と涙が出てきます。そんなとき、私を救ってくれたのは「涙を流してすっきりしましょう」という新聞記事でした。無理してこらえずに、泣いてもええんやと思いました。泣くことで気分転換になり、また明るい気持ちで行動できるようになります。

 昨年還暦を迎え、父が越えられなかった年齢になりました。「無念やったろうな。お父さんの分まで頑張って生きていこう」と思えるようになりました。時々、睡眠導入剤をのむこともありますが、前を向いて歩いていきたいです。

(大阪府 有田直子 61歳)

 ●親友のメールが力に

 2年前に夫をがんで亡くしました。闘病中から食事がのどを通らなくなり、このままでは看護ができないと心療内科を受診しました。いまも治療を続けています。

 亡くなった直後は、近所を歩けませんでした。闘病中、夫と出かけたスーパーへ行くと、食料品を選んでいた夫の姿が目に浮かびました。座ってお茶を飲んでいた椅子を見ても、仲のよい夫婦の姿を見ても、つらかったです。食欲不振のほか、寝起きに不安におそわれ動悸(どうき)が激しくなり、布団から起き上がれない時期もありました。

 最近ようやく落ち着いてきまし…

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