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 スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)を、北欧の政府や議会でつくる「北欧理事会」が29日、北欧理事会賞の環境賞に選んだが、グレタさんは受賞を辞退した。自身のSNSで「とても光栄だが、気候変動対策を求める運動に賞はもう必要ない」と発信し、行動を促している。

 世界に広がった温暖化対策の加速を求める学校ストライキを最初に始めたことで知られる。北欧理事会は授賞理由について「歴史的に重要な今、環境と気候変動を取り巻く議論に新たな息吹を吹き込んだ」と説明。世界の数百万人を動かし、政治家に具体的行動を求める運動になったことを評価した。

 グレタさんは自身のインスタグラムで受賞辞退を表明し、「我々が求めるのは政治家や権力のある人が科学に耳を傾けることだ」とも記した。

 温暖化対策の国際ルール「パリ協定」で掲げる、産業革命以降の気温上昇を2度より低く、できれば1・5度未満に抑えるという目標と北欧各国の政策には「巨大なギャップがある」と指摘。科学が求める行動を始めるまで、賞も、約560万円の賞金も受け取らないとしている。

 グレタさんは現在北米を移動中で、米西海岸カリフォルニア州にいるという。先週末にはカナダ・バンクーバーで学校ストライキに参加した。12月にチリで開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)に参加する予定だ。(ワシントン=香取啓介)