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 インターネットバンキングの口座から預金が不正送金される被害が9月から急増している。警察庁によると、月別で過去最多の436件、被害総額が過去2番目に多い約4億2600万円を記録した。10月以降も被害が続いているという。

 手口は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)で利用者を偽の銀行サイトに誘導して個人情報を入力させ、それを悪用するというもの。これまでの被害件数のピークは2014年の年間1876件(被害総額は約29億1千万円)だった。その後、金融機関が1回の送金に限って有効な「ワンタイムパスワード」を導入するなど対策が強化されて減少。昨年は322件、約4億6100万円、今年も上半期は183件、約1億6600万円と減少傾向が続いていた。

 ところが、8月下旬に被害が増え始めた。大手の銀行を装うSMSが不特定多数の人に送り付けられた。「お客さまの口座は不正利用の可能性があります」「第三者からの不正なアクセスを検知しました」「暗証番号が失効しました」などと不安をあおり、記載したURL(インターネットサイトのアドレス)へ接続して手続きを求める内容だ。電子メールでも送られている。

 リンク先のサイトは各行の本物そっくりの偽サイトで、利用者が要求されるまま契約者番号やワンタイムパスワードを入力すると、直後に犯人側の口座への不正送金がなされ、コンビニや銀行のATMで現金を引き出された。警察庁は、犯人側が偽サイトで利用者から情報をだまし取りながら、同時に正規サイトで利用者を装って送金手続きをしているとみている。

 日本サイバー犯罪対策センター…

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