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「がんでもドヤ顔で生きる」 再発10回、ライブに立つ

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松本千聖
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 がんの再発を繰り返している男性が、故・忌野清志郎さんへの思いに突き動かされ続けている音楽イベントがある。その名は「ドヤフェス」。清志郎さんゆかりのミュージシャンも巻き込み、東京や大阪などで開催してきた。現在、10回目のがん再発中という男性が「ドヤフェス」の名前に込めた思いは。

 東京都八王子市出身の松崎匡(ただし)さん(50)は、13歳で清志郎さんの音楽に出会ったのを機に、自身もギターを始めた。「清志郎さんの後輩になりたい」と同じ東京都立日野高校に進学。バンドを組み、卒業後はミュージシャンをめざした。

 その後、家族の勧めで介護福祉士になり、介護系専門学校で講師をしていた2009年5月。喉頭(こうとう)がんと闘っていた清志郎さんが58歳で他界した。青春そのものだった清志郎さんの死は衝撃だった。

 その年40歳を迎えた松崎さんは初めて人間ドックに行ってみた。それを機に明らかになったのが、自らの肝臓がんだった。

 すぐに手術を受けたが、1年…

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