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 兵庫県姫路市の市立小学校で2017年、臨時講師だった20代男性が、同僚の教諭2人から暴言や暴力などのパワーハラスメント被害を受けたと訴えて退職したのに、市教委が男性や加害側とされる教諭への聞き取り調査をしていなかったことが、市教委への取材でわかった。市教委は改めて調査を実施する。

 市教委によると、男性は17年4月に臨時講師として着任し、学級担任を務めていた。8月にあった同僚教諭ら数人との飲み会で、30代の男性教諭から「1回死んでこい」などと暴言を吐かれ、別の30代女性教諭からは顔を殴られた、と訴えているという。

 男性は翌日、校長に報告。学校側の聞き取りに、男性教諭は「酔っていて覚えていない」、女性教諭は「手がほおにふれた程度」と説明した。男性は8月末に退職した。

 市教委は学校から「教員間でトラブルがあったが、(男女教諭が)当事者に謝罪し、一定の解決をみた」という趣旨の報告を受け、男性や加害側とされた教諭らへの聞き取りはしなかった。市教委の担当者は「パワハラの訴えに対する対応が甘かった」とし、今後、改めて調査する。