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 内戦が続くシリアの和平に向けた対話の核となる憲法委員会は、2日目の10月31日から、実質的な審議に入った。アサド政権と反体制派の代表が初めて同じ会議の席に着いた議場は、感情的なもつれが火を噴いて一時中断したが、仲介役の国連の説得で再開した。

 憲法委にはアサド政権、反体制派、市民社会から各50人の委員計150人が出席。複数の関係者によると、31日に三つのグループで順番を回しながら一人ずつ意見表明をする中で、アサド政権側は、軍がテロとの戦いで成功を収めたと強調。兵士だった息子を亡くしたという女性委員も発言をした。

 市民社会側の女性判事が「私の兄弟は民間人で、戦争で犠牲になった」と発言すると、政権側委員から「我々の軍が民間人を殺すはずがない」といった声が上がった。これに対し、反体制派が反発。不規則発言をやめさせるよう訴える怒号などが飛び交い、議場は騒然となって多くの委員が退席した。

 議事は1時間ほど中断したが、進行役のペダーセン国連シリア担当特使らが、アサド政権と反体制派から一人ずつ出した共同議長らを説得し再開したという。

 シリア内戦では8年間で約40万人が犠牲になったとされ、アサド政権と反体制派の遺恨は深い。ペダーセン氏は30日の憲法委初日、委員に忍耐強くあるよう呼びかけていた。

 懸念されていた感情的な対立が…

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