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 台風19号の水害で自宅が浸水し、避難生活を強いられている被災者には知的障害のある人もいる。軽度では長野市がまとめる「避難行動要支援者名簿」に載らず、避難所でも支援が届きにくい。隠れた災害弱者を支えるのは「ご近所さん」しかいないのが実情だ。

 2階建て住宅が軒を連ねる市営住宅沖団地(同市豊野町)。10月末、2階まで水につかった一人暮らしの自室を、高沢新一さん(39)は様子見に訪れた。同じ棟に住む小林里子さん(44)とあの夜以来の再会となり、高沢さんは「命の恩人」にお礼を言った。

 10月12日夜、風雨が強まり、携帯から避難を促すエリアメールのけたたましい音が響いた。ところが、高沢さんは気づかなかった。軽度の知的障害があり、事態の深刻さがわからなかったのだ。団地の役員だった小林さんが高沢さん宅の扉をたたいて避難を促した。高沢さんは避難所となっていた近くの市立豊野西小に身を寄せることにした。

 市は、災害で避難する際に支援…

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