IS、指導者死亡で「米に報復を」 7分半の音声公開
ドバイ=高野裕介 イスタンブール=其山史晃
過激派組織「イスラム国」(IS)が31日、最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者の死亡を初めて認めた。後継者についても言及し、同容疑者の掃討作戦を行った米国に対して報復するよう、支持者に呼びかけた。
ISがインターネット上に公開した約7分半の音声では、バグダディ容疑者が「殉教」したとしている。そのうえで、幹部らが話し合い、「アブイブラヒム・ハシミ・クラシ」という人物を指導者に据えたと主張。預言者ムハンマドの後継者を意味する「カリフ」だとして、イスラム教徒に忠誠を誓うよう求めた。
新しい指導者の写真は公開されず、詳しい人物像は明らかになっていない。これまでの幹部が指導者になるにあたり、名前を変えた可能性もある。ISの声明は、預言者ムハンマドと同じ部族の出身であることや、ISの前身時代から米国との戦闘に参加していたことを示唆している。
米軍などによる攻撃を受け…