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 「クルド人」――。中東情勢を伝えるニュースで、そんな民族の名をよく耳にします。最近では、シリア北部でクルド人の武装組織がトルコ軍の越境攻撃を受けていると報じられました。クルド人は国を持たない世界最大の少数民族とも呼ばれています。いったいどんな人たちなのか。中東での取材経験が豊富でクルド人についても詳しいジャーナリスト、勝又郁子さんに聞きました。

「優れたスナイパー」

 ――クルド人とはどんな人たちなのでしょう。

 クルド語を話す人びとで、世界に3千万人以上いると言われています。中東ではアラブ系、トルコ系、ペルシャ系の3大民族に次いで4番目の人口規模です。大半がイスラム教スンニ派で、言語はペルシャ語に近いとされています。

 ――実際にクルドの人たちと接してみてどう感じましたか。

 私が欧州に住んでいたころに親しくなったクルド人たちは、シャイでプライドが高い一方で、一度心を開いてくれると義理人情に厚い人たちです。どこか日本人に似ているところがあるなと感じました。仲良くなると一緒にお酒もたくさん飲みました。

 ――過激派組織「イスラム国」(IS)との戦いで米国を中心とする有志連合が手を組んだのが、クルド人の武装組織でした。

 自分たちの土地を守るために戦う厳しい歴史が連綿と続き、戦士はクルド社会の誇りとされてきました。戦闘能力もモラルも高いと言われています。ISとの戦いで米国などがクルド人と手を組んだ理由の一つはここにあります。イスラエルの情報機関モサドの一員として1960年代から70年代にかけてクルド人とかかわった人物は、「山岳民族の特徴でもある優れた視力があり、クルド人は優れたスナイパーだった」と評していました。

第1次世界大戦後に「分断」

 ――クルド人は「国を持たない…

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