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 絶滅の恐れがあると国際機関に指定されたニホンウナギを食卓へ安定供給できるようにしようと、近畿大学水産研究所は和歌山県那智勝浦町浦神の実験場で完全養殖へ向けた研究をしている。2日に地元住民や学生らを対象に町内で開いた公開講座で取り組みを発表し、「クロマグロの完全養殖を達成した近大水研の総力を結集し、実用化を目指す」と力説した。

 ウナギの完全養殖とは、天然の稚魚(シラスウナギ)を養殖して親魚にし、その受精卵から人工孵化(ふか)させた幼生(レプトセファルス)を再び稚魚・親魚に育て、孵化へつなげる循環の仕組み。養殖ウナギのもととなる天然シラスウナギの漁獲量が激減するなかで渇望されている技術だ。2010年に水産総合研究センター(現、水産研究・教育機構)が世界で初めて成功し、民間の機関でも成功例が続いているがいずれも実験室の段階で、費用や成長度の課題から大量生産は実現していない。

 近大水研は1976年に研究を始めたが、その後、中断。今年3月になって同機構の技術や情報を活用する形で研究を再開した。養殖ウナギを親魚へと成熟させ、9月に人工授精と人工孵化に成功。幼生の飼育期間は50日を過ぎていて、今後、人工シラスウナギを育てる過程へ進む。

 浦神実験場長を務める田中秀樹…

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