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シンギュラリティーにっぽん

 インターネットとつながる「コネクテッドカー」が急速に増えている。その先には人ではなく、データが車を走らせる自動運転の未来が広がる。便利になる半面、新たなリスクも忍び寄る。(渡辺淳基、編集委員・堀篭俊材

シンギュラリティー:人工知能(AI)が人間を超えるまで技術が進むタイミング。社会が加速度的な変化を遂げることを指すこともある。変化に伴って「見えないルーラー(支配者)」も世界に現れ始めている。

「スマホ化」する車

 「中東のシリコンバレー」にある石造りの素朴な建物に、自動車産業の未来を左右する可能性を秘めたベンチャー企業がある。

 イスラエルの商都テルアビブの北、ヘルツリヤにあるオトノモが創業したのは2015年。以来、コネクテッドカーからさまざまなデータを集積している。

 コネクテッドカーがやり取りするのは速度や位置、車間距離、ハンドルやブレーキの動き具合、オイルやバッテリーの残量といった車のデータだけではない。運転者らの心拍数など、乗っている人の健康に関する情報も。オトノモには、日本企業を含む車メーカーなどから日々、世界各地の1800万台分の情報が送られてくる。そのデータを保険や広告、小売りなど100社超に提供する。

 「社員は80人だが、コネクテッドカーのデータの集積所としては世界最大だ」と創業者のベン・ボルコウ社長は自慢する。

 「データとセキュリティーがわれわれのビジネスの核心だ」とボルコウ社長は語る。イスラエル軍でサイバーセキュリティーの実務を経験したエンジニアたちが支える。膨大な情報が集まるオトノモの存在感の高まりは、車が集めるビッグデータが価値を持ち始めたことを象徴する。

 日本でも、コネクテッドカーの…

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