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 江戸時代に京都を拠点に活躍した絵師、円山応挙(まるやまおうきょ)や呉春からの流れを追う「円山応挙から近代京都画壇へ」(朝日新聞社など主催)が2日、京都・岡崎の京都国立近代美術館で始まった。応挙らが描いた大乗寺(兵庫県香美町)の襖(ふすま)絵群のほか、動物画、人物画、風景画の章に分け、計109件を紹介する。

 1日には内覧会があり、兵庫県香美町の大乗寺(だいじょうじ)が所蔵する襖絵(ふすまえ)群(重要文化財)などが公開された。

 「松(まつ)に孔雀図(くじゃくず)」は、金地に発色の異なる墨で松の葉や孔雀の羽を描き分けた応挙最晩年の傑作。唐の政治家を描いた「郭子儀図(かくしぎず)」は、子供を見守るまなざしや繊細なひげの描写もみどころだ。襖絵は大乗寺客殿の一部を再現した立体展示で、応挙が手がけた空間構成の妙を味わえる。

 大乗寺の山岨眞應(やまそばしんのう)副住職は「かなり近づいて見られるので、作者の筆遣いがよくわかる展示。何でもない松の葉の発色なども、よくご覧いただければ」とあいさつした。

 12月15日まで。会期中展示替えあり。一般1500円など。問い合わせは京都国立近代美術館(075・761・4111)。(田中ゑれ奈)