[PR]

 台風19号の大雨で一気に水がたまった試験貯水中の八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)に2日、赤羽一嘉国土交通相が訪れた。被災状況の視察の一環で、赤羽国交相は八ツ場の一定の治水効果を認めた上で、今回は試験貯水中で容量に余裕があったとし、今後、八ツ場を含めたダム群の効果の検証が必要との見方を示した。

 国交省の発表では、台風19号の影響で八ツ場ダムには計画上の洪水調節容量を上回る水が流入。さらにダムを実際に運用していれば、下流都県の利水のために水位を上昇させていた可能性もあった。

 赤羽国交相は「(八ツ場の)効果についての議論はあるが、八ツ場ダムを含む上部のダム群や、遊水地があって総合的に最悪の状況にならなかった」とする一方、「(試験貯水中で)今回はたまたま良かった」との認識を示した。「今回以上の台風災害の可能性もあり、一つ一つのダムの容量を検証していく流れになると思う」と述べた。

 赤羽国交相はこの日、大雨で大きな被害を受けた嬬恋村にも足を運んだ。「改めて自然災害の恐ろしさ、大変さを認識した。地元の要望を聞きながらしっかりと(対応を)進めたい」と話した。(丹野宗丈)

関連ニュース