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 世界最小のツルとして知られるアネハヅル1羽が鹿児島県出水市の干拓地に飛来したことが2日、確認された。出水平野は国内最大のツルの越冬地で例年1万羽を超えるツルが飛来するが、アネハヅルが確認されるのは15季ぶり。

 この日は地元の中学生ら約100人が日の出前から、荒崎地区と東干拓地区の2カ所で「ねぐら」を出入りするツルを数えていたところ、荒崎地区でアネハヅルが1羽だけいるのが見つかった。

 鹿児島県ツル保護会などによると、アネハヅルはツルの仲間で最小の体長90センチ足らず。黒海から東アジアにかけての広い範囲に約25万羽が生息し、多くはヒマラヤ山脈を越えるなどしてインドや東アフリカで越冬するため、日本への飛来例は少なく、出水で確認された2004年度も1羽だけだった。複数種のツルが越冬のために群れをつくる場所で他のツルの群れにまぎれ込んで飛来した可能性があるという。(城戸康秀)