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 2020年11月3日に投票される米大統領選まであと1年となった。最大の焦点は、トランプ大統領が再選を果たすかどうかだ。3年前の選挙で、排他的な移民政策や過激な言動を原動力に勝利したトランプ氏は、今回も分断をあおる戦略を描いている。

 「民主党とメディアとディープステート(闇の政府)が、我々を止めようとしている。『私を』じゃない。6300万人を、だ」

 1日、米南部ミシシッピ州トゥペロの選挙集会でトランプ氏は、2016年の大統領選での自身の得票数を強調しながら、米下院が「ウクライナ疑惑」をめぐって進める弾劾(だんがい)調査を批判した。

 3年前の選挙で、トランプ氏は「既得権にまみれたエリート政治から見捨てられてきた庶民の代弁者」を自演。政界アウトサイダーの立場を「武器」とした。

 今回も、ワシントンの主流派から不当な集中攻撃を受ける「被害者」に徹すれば、支持者はわがことのように危機感を深めるはず――。トランプ氏は疑惑を「逆風」でなく、「追い風」にしようともくろむ。

 口を極めて相手をののしるのも、変わらない。民主党のバイデン前副大統領は「ゴミためから拾われた」。ペロシ下院議長は「狂っている」。自分に批判的なCNNのキャスターは「三流で、ひどい視聴率」。そのたび、支持者は喝采を送る。

 就任から間もなく3年。トランプ氏の支持率の動きは、歴代大統領と大きく異なる。米国経済は好調で、歴史的な株高や低失業率だが、上昇しない。一方で、スキャンダルや疑惑が発覚しても、下がらない。支持する人が4割程度、支持しない人が5割台前半という状態で固定されている。

 過去の例をみると、再選が厳しいレベルだが、トランプ氏の強みは中西部などで、白人労働者を中心に熱狂的な支持を得ていることだ。大統領選は総得票ではなく、州ごとの勝敗で決まるため、民主党の支持者が多い両海岸で惨敗しても、中西部で辛勝を重ねれば当選できる。実際、前回のトランプ氏は総得票で民主党のヒラリー・クリントン氏に約300万票の差をつけられながら、中西部の州を制して大統領となった。

 今回も戦略は同じだ。中間層へ…

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