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 激しく焼ける首里城(那覇市)の正殿などを、すぐ近くから撮ったとみられる動画が、ネット上に出回っている。10月31日午前3時前後に撮影されたとみられ、この時間帯は消防隊は熱風のため一時退避していた。一帯は警察が一般の出入りを規制していた。

 動画は15秒。正殿、南殿、北殿から火が激しく吹き上がる様子が映る。隣には小型のサイレンのようなものを持つ人が映り、サイレンのような音も聞こえる。映像から、正殿前の広場「御庭(うなー)」で撮影したとみられる。正殿はまだ屋根が焼け落ちていない。

 市消防局によると、31日午前2時50分ごろに消火活動を開始したが、放射熱が強かったため、午前3時ごろに正殿の向かいにある奉神門から一時退避した。動画には放水する消防隊員の姿が見えないことなどから、退避している時間帯に撮影された可能性がある。

 当時、現場には消防隊員のほか、首里城の警備員がいた。那覇市消防局は取材に「現場は消火活動が第一で、とても撮影できる状況ではなかった」。警備会社は「担当者が不在のためわからない」。首里城を管理運営する沖縄美ら島財団は「消火現場に財団の職員はいなかった」としている。今後、財団として動画の投稿元の調査も検討する。