ラグビーの熱戦に国内が沸き立った44日間。「ラグビー消費」は盛り上がりを見せ、大会運営では台風への対応などが評価された。一方、チケットなどで課題も残した。来夏の東京五輪関係者も検証に乗り出す。
「開幕前は心が折れそうだった」。日本テレビのラグビーW杯担当プロデューサー渡辺卓郎さん(45)はそう明かす。開幕前の9月6日に生放送した日本―南アフリカ戦の平均視聴率が6%台だったからだ。
ところがW杯で日本代表が勝ち続けると一変。日本戦は日テレとNHKが放送し、開幕戦、2戦目の平均視聴率こそ20%前後だったが、3戦目は32・8%、4戦目は39・2%、準々決勝は41・6%と上昇。初の8強入りをかけたスコットランド戦の試合終了時、瞬間最高視聴率は53・7%を記録した(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)。
昨年のサッカーW杯で、日本が初の8強をかけたベルギー戦の視聴率(平均30・8%、瞬間最高42・6%、いずれも関東地区)を上回る数字に、渡辺さんは「日本代表の強さのお陰。競技の魅力をさらに伝えていきたい」と話す。
日本代表にジャージーを提供…