【動画】大津島回天神社であった竣工式=三沢敦撮影
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 人間魚雷「回天」の訓練基地があった山口県周南市の大津島に、若くして命を落とした搭乗員らをまつる「大津島回天神社」が完成した。3日にあった竣工(しゅんこう)式には関係者約70人が出席。犠牲になった145人の霊を慰めた。

 戦没搭乗員らは戦後、本土側の帝人徳山事業所内にあった白浜神社にまつられていた。事業所が閉鎖した2017年以降は市内の山崎八幡宮に合祀(ごうし)していた。

 完成した神社は、有志らでつくる設立準備委員会が6月、篤志家や企業から集まった寄付をもとにフェリー乗り場近くに着工。250平方メートルの敷地に鳥居やほこら、石畳などがある。準備委の河村敏夫委員長は式典で「み霊を島におまつりする願いがかなった。恒久平和のシンボルにしたい」とあいさつした。

 回天は、太平洋戦争末期に旧海軍が極秘に開発した1人乗りの特攻兵器。全長15メートル前後、直径1メートルほどで、潜水艦に搭載されて出撃し、大量の爆薬を積んで敵艦に体当たりした。(三沢敦)