日中首脳、習氏訪日で協力確認 安倍氏は香港憂慮伝える
バンコク=菊地直己 高田正幸
安倍晋三首相は4日、訪問中のタイ・バンコク近郊で中国の李克強(リーコーチアン)首相と約25分間会談し、来春に予定されている習近平(シーチンピン)国家主席の国賓としての訪日に向け、協力していくことを確認した。また、李氏は中国が議長国として主催する日中韓首脳会談について今年12月に成都で開くことを明らかにした。
日本側の説明によると、李氏は「両国は隣国、世界の主要な経済体である。日中双方はともに多国間主義、自由貿易を守っていきたいと考えている」とし、「共通利益に焦点を当て、拡大すべきだ」と述べた。安倍首相は日中韓首脳会談に言及し、「この機会を活用しつつ、来春の習主席の国賓訪問を日中新時代にふさわしい有意義なものとするため協力していきたい」と語った。
安倍首相は9月に北京を訪れた北海道大の40代の男性教授が拘束された問題についても発言。中国側の反応について西村明宏官房副長官は会談後、記者団に「やりとりの詳細は控えたい」と述べるにとどめた。安倍首相はデモによる混乱が続く香港情勢についての憂慮も伝えたという。
中国外務省によると、李氏は…