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 国内最大級の水鳥の寄留地である秋田県大潟村に、ロシア・シベリアの繁殖地からマガンなどの水鳥が多数飛来している。日中は稲刈りが終わった水田に舞い降り、もみ殻などをついばむ。一斉に飛び立つと空が水鳥たちで覆い尽くされる。

 大潟村で40年ほど水鳥の観察を続けている「大潟の自然を愛する会」の堤朗会長(62)によると、今年は10月中旬ごろから飛来が始まった。マガンやヒシクイ、ハクガンのほか、絶滅危惧種のシジュウカラガンもエサをあさる。

 ねぐらとなる広大な調整池があり、食べ物が豊富な大潟村は水鳥たちの天国。南下せずに大潟村で越冬する群れもいるとみられる。北帰行が始まる毎年2月にはその数が10万羽を超す。

 堤会長は「シジュウカラガンとハクガンを同時に多数観察できるのは国内ではそれほどない」と話す。(加賀谷直人)