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 白蝶貝(しろちょうがい)や高瀬貝など南洋原産の貝殻から作る貝ボタン。見る角度で色や輝きを変え、ファッションのアクセントとして重宝される。奈良県川西町にある貝ボタン製造会社「トモイ」は1日約5万個を生産し、国内シェアは日本一という。安価な樹脂製が広まり、バブル経済崩壊後は売り上げが低迷したが、近年は品質が評価され、海外の高級ブランドにも採用される。日本でも貝ボタンが再びきらめく日が来ると期待がかかる。

検品、一つずつ手作業で

 川西町の古い町並みが残る住宅街の一角にトモイの工場はある。ボタンに穴を開ける機械や表面を加工する機械が並び、カシャンカシャンと小気味よい音が聞こえてくる。工場の一室では太陽光と専用の照明を頼りに、ボタンを一つずつ従業員たちが手作業で検品していた。

 「検品は特に手を抜かない。私たちの会社の生命線です」と社長の伴井比呂志(ひろし)さん(57)は話す。「一度信用を失ったらおしまいですから」

 川西町は、貝ボタン製造が盛ん…

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