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 8月に茨城県の常磐道で起きたあおり運転事件を巡り、ネット上にデマを流したとして会社経営の女性から慰謝料を求める訴訟を起こされ、愛知県豊田市議を辞職した原田隆司氏(57)が5日、豊田市内で記者会見した。女性に改めて謝罪し、辞職の理由を「(市議のままでは)公務がたくさん入っており、おわびに上がる時間がなかなか取れない。多くの方からおしかりの電話やメールが届いているうえ、皆様にご迷惑をおかけできない」と述べた。

 訴状によると、原田氏は自らのフェイスブックに、事件とは無関係の女性を加害者の男の車に同乗していた「ガラケー女」として掲載。「早く逮捕されるよう拡散お願いします」と書き込み、女性から慰謝料100万円を求められている。書き込みはすでに削除したという。提訴を受けて、原田氏は10月29日、女性への謝罪のメッセージを含む動画を自身のフェイスブックで公開し、翌日に謝罪会見を開いていた。

 豊田市選挙管理委員会は原田氏の辞職に伴う市議補選を、市長選と同じ来年2月2日告示、同9日投開票と決めた。原田氏は会見で市議補選への立候補について「出馬する予定はない」と明言し、次回の市議選については「地域の皆さんが『もう一度やってみろ』という意見なら立候補の可能性はあるが、今のところは全く考えていない」と話した。

 会社経営の女性の代理人弁護士は10月31日に会見し、原田氏が和解の意向を示していることを明らかにした上で、「応じるつもりはない」と話している。(小山裕一)