天皇陛下の代替わり行事の締めくくりとも言える「大嘗祭(だいじょうさい)」の中核行事「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」が14~15日に迫った。天皇、皇后両陛下や皇族方がまとう装束の着付けを担当するのが、旧華族の男性当主らでつくる一般社団法人「霞(かすみ)会館」(東京都千代田区)の衣紋道(えもんどう)研究会だ。当日に向け、念入りに準備や稽古を進めている。

 10月22日、皇居・宮殿で行われた「即位礼正殿(せいでん)の儀」。陛下は天皇のみが身につける「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」という束帯姿。皇后さまは唐衣(からぎぬ)・五衣(いつつぎぬ)・裳(も)を着けた、いわゆる「十二単(ひとえ)」姿。皇族方も、高齢の常陸宮さま以外は束帯と十二単というみやびな装いで、「平安絵巻」さながらの光景が広がった。

 衣紋道研究会はこの儀式を始め、代替わりの重要な儀式で皇室の方々の着装を担当してきた。装束を美しく着けるための技術や知識の体系「衣紋道」を守り伝えるため、1975年に発足。前回の平成の代替わり行事でも、宮内庁から委嘱を受けて着装を担った。

 現在は、霞会館メンバーの家族ら20~70代の男女約140人が研究会に所属。「衣紋道」の二大流派・山科流の二十九世宗家の山科言和(ときかず)さん(61)と高倉流の二十六世宗家の高倉永佳さん(57)が指導し、日夜稽古を続けてきた。

 宮廷装束の多くは本人だけでは着ることができず、本人の前と後ろに1人ずつ担当者を配置し、2人1組で行う。「自然と手が動くようになるまで稽古を重ねる」といい、束帯や十二単もおよそ25分ほどで着付けを終えることができるという。儀式では長距離を歩いたり、様々な所作をしたりするため、高倉さんは「儀式を終えて戻られるまで、装束が崩れず、かつ過度に圧迫しないなどこまやかな注意が必要です」と話す。

 儀式にかかわる宮内庁職員の装…

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